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小諸城下町・歴史をいかしたまちづくりの取り組み

 

かつて豪商の町として繁栄を誇った小諸には、歴史的な資産が数多く残されています。

そして今、若い世代や移住者たちがその資産に魅力を感じ、それを活かした新しい店や暮らしの場を創造しようとしています。

町並みの再生と賑わい拠点

近年、商業の衰退の目立った小諸市では、歴史を活かして町を活性化しようと、平成10年より道の整備や歴史的な町並みの再生を進めてきました。

平成12年〜20年の間に84軒の建物に補助金を出して、歴史的なデザインにしたり屋根等の修理を行い、歴史の町並みがりました。

各地区では「まちづくり推進協議会」を立ち上げ、市と共に歴史のまちづくりに取り組みました。

その事業の中で、本町の街道 ほんまち町屋館と与良の北国街道館が誕生しました。

古い建物を活かして新しいまちづくりの拠点施設をつくろうと、 NPO小諸町並み研究会や千葉大学福川研究室の学生なども手伝ってそれぞれの町の特色を活かした施設が誕生しました。その取り組みの中から、各地区による主体的な運営の体制も生まれました。そして「お人形さんめぐり」「城下町フェスタ」をはじめとする様々な催しが生まれ、人の輪を広げてきました。

新しい小諸の顔・大手門公園

大手門周辺は、大規模商業施設の撤退後は空地になっていましたが、平成20年に国の重要文化財の大手門が修復を終えて公開され、平成24年には線路まで大手門公園が広がりました。公園西側は、市民参加で計画から運営までが進められ、四季の植栽の美しい停車場ガーデンやせせらぎの丘などのエリアが誕生しました。  

また、平成7年に復元されながらも休館していた小諸宿・本陣主屋も、手仕事作家の有志により運営を再開しました。

市民の想いのこもった美しいガーデンや園内のカフェやショップは、新しい小諸の顔として市民や観光の人気エリアとなりました。

 

問屋場、脇本陣公開への期待

小諸市が取得した旧脇本陣・屋が平成29年に再整備され、こもろ観光局の運営で旅館・茶屋として営業しています。修復工事中の国の重要文化財・問屋場も、数年後には小諸宿の資料館として公開の予定です。

かつて小諸の中心だった町、本町と大手門公園付近で、令和の町づくりが始まろうとしています。

 

歴史的商家の魅力的なリノベーションによる店が増えてきている

全国的に広がっている古民家ブームの中で、小諸でも古い建物を活かした店や宿を増やそうという機運が高まってきています。

今後は若い世代や移住者により小諸の豊かな歴史資産に新たな息吹が吹き込まれ、観光&商業によって次世代に受け継がれていくことが期待されます。

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